クロアチア ワイン旅のすすめ

 
ワインを軸にしたクロアチア旅行、まだ一般的ではないのですが、実際やってみるとワインツアーもあるし、ワイナリーにもテイスティングルーム併設が増えて年々訪問しやすくなってきているし、ワイン博物館などもできていたり、これが意外と充実して楽しめる!
 
東京クロアチア倶楽部も、最近ワインを軸にした旅を楽しんできたので、今回はその体験を皆さんにシェアします。
いいな、と思ったらぜひ皆さんも、クロアチアでワイン旅してみてくださいね!

ワインを軸にクロアチアを見直すと…?

あまり『ワインの国』なイメージがないクロアチアですが、その実態は、なんと古代ギリシャ時代からワイン造りが続けられてきた、世界有数のワイン産地の一つ!
何世代も何世代もワイン造りに関わってきたお家もたくさんありますし、「自家消費用ワインは自分達で作る」なんて方も時々いるほど、ワインとワイン造りはクロアチアでは身近なものなのです。

クロアチアのブドウ畑は、緑豊かな丘陵や美しいアドリア海に面した斜面、ドナウなどの大河を中心に広がるのどかな平野など、まさに絵に描いたような風景の中にあることが多いです。
その風景の中を歩いたり、その季節ごとのブドウの姿を眺めてみたり、ワイナリーで試飲を楽しんでみたり…。
その一瞬一瞬が、時間を忘れさせるほど美しいのもクロアチアの魅力の一つ。

さらに、クロアチアのワインには数多くの土着品種や固有品種があります。
各地方で育まれる異なる品種のワインは、それぞれが独自の特徴と個性を持っていて、ワイン旅の毎日が新たな出会いや驚きの連続なのも楽しいところです。

 
クロアチアワインの基本、ワインのタイプやラベルの見方などについてはこちらの記事がおすすめです
関連記事

  古代ギリシャ時代からワイン生産が続いているクロアチア。変化に富む地形に応じて、各地で特徴の異なるワインが作られていて、飲み歩きも楽しい国なのです! 掘れば掘るほど奥深いクロアチアワインのお話、この記事ではざっくり全体像をま[…]

 
クロアチアの主なワインリージョン、4 つについてはこちらを!
関連記事

  古代ギリシャ時代からワイン作りが続けられている伝統あるワインリージョン、クロアチア。アドリア海沿岸の島々から始まったクロアチアのワイン作りは、その後ローマ帝国の拡大に伴って現在の国土全域に拡大していきました。  […]

クロアチア旅行時にワインを思いっきり楽しむ方法

さて、クロアチア旅行に限らず、海外旅行をする時は、限られた日数、時間の中で、観光スポット巡りも食べ・飲み歩きもしっかり入れたいもの。
落ち着いてワインを楽しむ時間は、なかなか取りづらいですよね。

でも、そんな中でも、ワインツアーや、飲み比べセットのあるバーなどを利用すると、効率よく、楽しくクロアチアワインの世界を探検することができますよ!

クロアチアワイン旅:地元エージェンシーのワインツアーを利用する

クロアチアは EU 圏内でも特に観光産業が盛んな国の一つ。
業界内の競争が激しい分、品質に勝負をかける優秀な地元エージェンシーが数多く存在します。
そして、名前の知れたワインリージョン近くの観光地では、そのようなエージェンシーがワインツアーを提供していることもよくあるのです。

さて、ワイナリーの多くは、市街地からある程度離れた場所に畑とテイスティングルームを設けていて、交通の便は、残念ながら、良くないことが多いです。
ワインツアーを利用すれば、ドライバー付きの快適な車で、少人数で、ガイドをしてもらいながら複数のワイナリーを回ることができます。

また、ワイナリー訪問、特に個人経営のブティックワイナリー訪問は、事前予約が必要なことが多い。
個人手配ではこの調整が難しかったり、急な変更に対応しづらかったり、希望通りに物事を進めるのがものすごく難しいです。
しかし地元のエージェントのツアーを利用すれば、こちらが何も言わなくても直前にワイナリーに最終確認を取り、必要に応じて調整や変更をしてくれるので、この部分がとても楽になります!

 
地元の友達とワイナリーにフラッと立ち寄ってみたことも何度かあるんですけど、そういうやり方だと入れないケースもすごく多いんですよ
 
まあ、家族経営のワイナリーなどだと、本来のメイン業務である畑仕事やワイン造りはもちろん、プラスアルファのお仕事である個人のお客様対応まで、全部自分達でやっていますからね。
事前に色々調整しておかないと、急な来客を迎える余裕、あんまりないですよね〜
 
いいエージェンシーにあたると、「え、ここも入ってるんだ!」と思うような有名ワイナリーが組み込まれていたり、「こんなワイナリーあったんだ!」という、知る人ぞ知る実力派が組み込まれていたりすることも。
こちらの希望を伝えてプライベートツアーを組んでもらうのの 10 分の 1 くらいの値段で、もともとの希望にかなり近いコースが実現できてしまったりすることもあります
 
ワイナリーまでの道中にガイドさんとコミュニケーションをしっかりとっておくと、ガイドさんがワイナリーの人にこちらの気になるポイントを聞いてくれたりすることも。
ワイナリーごとにゼロから自分で関係を作るより、ワイナリーとの関係がもうできている地元ガイドさんも一緒に参加してくれる方が、会話が弾むことも多いです!

クロアチアワイン旅:ワインバーの飲み比べコースを利用する

クロアチアのワインバーでは、数種類のワインを飲み比べることができるセットやコースを提供していることがあります。
複数のセットやコースを用意しているお店もあり、そういうお店では『赤ワインのみ』『白ワインのみ』『赤白両方』、あるいは『単一品種のメーカー違いやリージョン違い』など、さまざまなパターンが楽しめます。

さて、こういうセットやコースの提供にはコストもかかるし、管理の手間もあるので、多くのお客さんが訪れる人気店でないとなかなかこういうサービスは提供しづらいもの。
逆に言うと、こういうことができるお店はある程度大きな街の、便利な場所に位置していることが多いです。
そのため、時間の制約がある旅行者でも予定に組み込みやすい!

さらに、こうしたセットやコースを提供しているワインバーは、ワインに関する知識も豊富なことが多く、初心者から上級者まで、レベルに応じて満足のいくワイン体験ができる可能性が高いです。

クロアチアワイン旅:レストランでペアリングコースを選ぶ

ワインリストにこだわりがあるレストランでは、ペアリングコースを用意していることがけっこうあります。
ペアリングコースでは、食事とワインの最適なバランス、つまりマリアージュを堪能することができ、ついでにレストランの考え方なども体感できたりするので、食事がよりいっそう楽しいものになります。

そして嬉しいことに、ペアリングコースにはクロアチアワインに特化したものも見られます。
そういったコースでは、土着品種のワインやブティックワイナリーのワインが登場することが多く、それだけでも価値があるくらいです。

 
もしクロアチアワインに特化したペアリングコースが用意されていない場合でも、事前に「クロアチアワインと食事のペアリングを楽しみたい」とレストランに伝えてみるといいですよ!
 
…というか、東京クロアチア倶楽部、思い返してみると、これまでクロアチアでいただいてきたペアリングコース、ほぼ全てクロアチアワイン縛りでした
 
新しいお気に入りが見つかったり、お気に入りの新たなペアリングが見つかったりして楽しいんですよ…。
ただ、レストランがそれでも「これはこのワインで試してほしい!」ってクロアチア以外のワインを推してくることがあれば、それはそれで興味あるので乗っかります

クロアチアワイン旅:ハウスワインに注目!

ワイン造りが生活のすぐ近くにあるクロアチアでは、レストランが自身でワイナリーを持ち、ハウスワインを作っていることがあります。
また、自らワインを作っていない場合、地元のワイナリーのワインをタンクで仕入れ、ハウスワインとして提供しているのもよく見られます。

こういうケースでは、レストランは自分たちが飲んで美味しいと感じる、気軽に楽しめるワインを選ぶ(または作る)傾向があります。
そのため、クロアチアのハウスワインは飲みやすく品質の高いものと出会える確率が高く、しかも地元の人がどういうワインを好むのか、というところまでわかってしまう!

ワインの飲み比べをしに行く時間や予算がない時は、ハウスワインを試してみるのも、クロアチアの場合は結構おすすめですよ。

 
近くのワイナリー、しかも関係ができている所から仕入れるとかなり値段が抑えられるので、値段の割に良いワインを仕入れられるんですよね〜
 
「このハウスワインはローカルワインですか?」って聞いてみて、「そうだよ、うちが自分で作ってる」とか「地元の〇〇っていうブドウのワインだよ」などと返ってくる場合はだいたいこのパターンですね。
おいしいオリーブオイルがテーブルに置いてある場合も、聞いてみると同じパターンで仕入れていることが多いです!

最新情報をチェックしよう!