【クロアチア旅行】クロアチアの治安

 
クロアチアに限らず、海外旅行する時は旅先の治安が気になりますよね!

世界でも、ヨーロッパでも、治安の良い国ランキングでトップクラスの評価を受けるクロアチアは、基本的に安心して旅ができる国!
そんなクロアチアをもっと楽しむために、一層の安心につながるポイントなどをまとめます!

クロアチアの治安:概要

クロアチア、なぜか「治安悪いんじゃない?」と聞かれることが結構あるのですが、実は世界トップクラスで治安のよい国。
2021 年時点の調査だと世界治安のいい国ランキングで 14 位

しかも、その中見を見てみると、点数を大きく下げているのは「腐敗・賄賂」セクションで、その他の犯罪率は激低なのです。

 
腐敗、賄賂については、共産主義時代からの負の遺産をずっと引きずっているのは、まあ事実だと思う
 
まあそうなんですけど、それは旅行者の視点だとあんまり関係ないですからね…。
いいことではないですけどね
 

実際、クロアチアを旅する時は、日本の都会にいる時と同じ程度に気をつけていればいいのかな…、という感じです。
観光客が多くなる時期はスリの被害が発生することはありますが、件数はさほど多くない(※データで見ても体感でも他のヨーロッパ各国、特にいわゆる『西側』『先進国』より少ない)のがありがたいところ。

基本的には人の密度が高い場所や、カバンをあけて物を出し入れする時などに特に注意すればよく、常に「いつ犯罪に巻き込まれてもおかしくない!」というレベルで緊張し続ける必要はありません。

 
正直、女性の身として思うに、夜道を歩くのについては日本と比べて桁違いに治安いいと思います。
日本だと一人で夜道を歩いていて怖い思いをすることは結構あるけど、クロアチアでは怖い経験したことない
 
念の為警戒はしていますし、何事にも「絶対」はないので、ある程度警戒するべきだとも思いますけど、女性をターゲットとする犯罪については、データを見ても日本よりクロアチアの方が安全なのは事実かと

クロアチアの人も「クロアチアは治安がよい」と考えているので、ちょっと町外れに行くと夜でも家に鍵をかけないレベルです。
下手するとカバンなんかを外のテラス席に置いて店の中にトイレ借りに行ったりするのを見ることがありますが、いくら治安がよくてもさすがにそれは不用心なんじゃないのかな、と思うので、真似はしない方がよいでしょう。

旅行時に注意しておくとよい点

スリ対策

これはクロアチアに限りませんが、混雑時や人が多いところでは、スリの被害が出ることがあります。
被害に合わないよう、次のような点を守っておきましょう。

  • 混雑しているトラムやバスに乗る時はバッグを体の前に持つ
  • 開口部が大きい、ファスナーなどのないトートバッグなどを持っている場合はお財布や貴重品を取り出しやすいところに入れない
    • 『刃物でバッグを切られたらすぐ取り出せる場所』も避けておくとよりよいです(そういうケースは少ないですが、念の為)
  • 買い物をする時は注意がお店とのやり取りに向いてしまい、カバンが開けっ放しのままになることがあるのに注意
    • お金を払う時は両手を使うし、慣れない通貨なのでカバンの存在を忘れがちです。気をつけましょう

 
クロアチアもコロナの影響なのか、この 2 〜 3 年でタッチ決済が急速に発展してきました。
VISA や Master などの、端末に触るだけで決済できるクレジットカードか、タッチ決済対応のスマホを使うと素早く支払いを済ませることができて便利です
 
タッチ決済だとスキミングなどのリスクも少なくなるし、お金の種類がよくわからず焦り、カバンへの注意がおろそかになったりすることもないので、セキュリティ上安心ですね
 

過剰請求(ぼったくり)対策

こちらも、全体的な件数は多くないものの、ゼロでもないです。
そして、中には、悪気のない単純な計算ミスもあるかもしれません。

『レシートをもらって、金額をしっかり確認すること』と、『レシートの内容に疑問があったら遠慮せず質問すること』を心がけましょう。

 
悪意があるかどうかは正直わからないですが、金額がおかしい時は「なんだこれは!」と居丈高にいくより、「計算が間違ってるみたい。もう一度確認してもらってもいい?」的にソフトに行ったほうが問題がスムーズに解決することは多いです

なお、過剰請求というか『観光地価格』は存在するので(※日本のスキー場とかでもよくあるやつです)、同じ商品なのに別の場所で買うと値段が違う、ということはありえます。

 
海の近くだと、お魚をまるごと使うようなお料理が『一皿いくら』ではなく、『お魚〜グラムあたりいくら』というお値段でメニューに載っていることがよくあります。

この勘違いでお店とトラブルになった例を耳にすることがあるので、『魚の重さで値段が変わる』タイプのお料理があることを知っておくと安心です!
 
ちなみにレシートに『couvert』と入っていることがありますが、これはテーブルチャージ的なものです。
パンがお通しとして出されていて、これに対する料金だと思うとわかりやすいです。

メニューには「Couvert あるよ」と書いていることも、書かれていないこともあります。

長距離バスに関する注意点

これは治安に含まれるかどうか微妙なところですが、バスの乗り間違いのトラブルを時々聞くので書いておきます。

クロアチア国内は鉄道網よりバス網の方が発達していて便利なので、個人旅行では長距離バスで移動される方が多いです。
バスはおおむね綺麗で乗り心地もよく、安心して利用できます。

 
なぜか運転手さんは割と無愛想な人率が高い気が…

注意するべき点としては、同じ路線でも運行会社の違うバスがいくつもある可能性があること!
バスチケットをバスの中、またはバス乗り場で直前に買って、きちんと確認ができている場合は問題ないのですが、事前にチケットを購入した場合、行き先が同じ別のバス会社のバスに乗ってしまうこともありえます。

これ、乗る時、ちゃんと確認しておいた方がよいです!

 
数年前、運行会社が違うバスに乗ってしまった海外からの観光客の方が、途中のチケット確認の時に初めてその間違いがわかり、その場だか次のバス停だかで降ろされ、置き去りにされるという事件がありました。
しかも夜で、けっこうな山の中だったっぽいです。

次のバスが拾ってくれたか何かで大事にはならなかったのですが、新聞にも「クロアチアの恥だ!」みたいな怒りの記事が出て結構騒ぎになりました
 
これはちょっと極端なケースですが、実際にあったということは今後もある可能性はあるので。
予めしっかりチェックすると安心ですね!
 
バスの話ついでのネタとしまして、クロアチアではバスに荷物だけ乗せてもらうことができます。
誰か知り合いに頼んでおいて、目的のバス停で荷物を受け取ってもらう感じです。

これ、現地に知り合いがいること前提で、荷物が多すぎて飛行機の重量制限にひっかかる時などに有効。
親戚に野菜やなんかを送るために利用している人も見ます。

これが成り立つのも、治安がいい証なのかな〜と思います。

いけないお薬に関する注意点

クロアチアは EU の中では比較的麻薬に関し厳しい姿勢を持つ国です。

ただその中でも、大麻に関しては、医療目的は合法。
嗜好品として個人が所有・使用するのは非合法だけれども、懲役刑にはならず罰金で済みます。

そのため、現実としては割と気軽に使用されていて、町中で「あ、匂いする」という事もさほど珍しくはありません。

そういう状態なので、気軽に「いる?」と勧められることも(※コロナ前は回し吸いも多かったので)なくはないです。
これはクロアチアで処罰の対象になることはあまり多くないのですが、なった場合、どんな罰を受けることになるか全くわからない点に注意が必要。

 
明確に「ここまで OK、ここからダメ」というラインがないので、逆に、警官の気分次第で処罰にかなり幅が出る可能性があるんです

さらに、日本の刑法では、理論上、海外での大麻の使用が処罰の対象となり得る可能性がゼロではありません。

結論としては、気軽だからといって、みだりに手を出さないことをオススメします。

 
昔は「大麻は無害」という意見が多くありましたが、近年の研究では、脳が完成しきっていない若い内(20 代半ばくらいまで)にマリファナを使用すると、記憶・学習能力や認知能力の低下や、メンタルヘルス上の問題の発生につながるリスクが高いというのが共通認識になってきています。

若者の皆さんは特に、好奇心で手を出すのはやめといたほうがよさそうですよ。
大麻による一時的な気分の変化には、頭悪くなる&鬱病や統合失調症発症の可能性あがるようなリスクを取るほどのメリットないと思うので。

運転に関する注意点

クロアチアには、道幅が広くない上、くねくねしたハイウェイなどが多くあります。
地元の人は慣れているため、運転も容赦ない場合が多く、片側海、片側山で視界もよくない 2 車線でも突然追い越しをかけてきたりすることがあります。

日本にいる時以上に気をつけて、地元の人のペースは気にせず、無理のない安全運転を心がけてください!

自然に関する注意点

クロアチアは自然豊かなので、ちょっと町を離れると野生動物もたくさんいます。
人間が動物に襲われるケースはまず聞かないものの、一応、クマも狼もヤマネコもイノシシもいますので、山などへ出かける時は、地元の情報をチェックして(※観光局や現地のツアーエージェントなどに聞いて)注意点を把握しておきましょう。

そして、クロアチアは山が険しく、しかもカルスト地形で洞窟や穴や谷なども多いので、山登りやハイキングのときにも、きちんとリスクを理解した上で、準備もしっかりしていきましょう。

海にもあまり危険生物はいませんが、ウニがものすごく多く、岩場にいるのを踏んだりすると大変です。
また、ビーチは基本砂ではなく小石が多くとても痛いので、海に入る予定のある方はマリンシューズ着用をおすすめします。

 
クロアチアには非常に多くのハイキングやトレッキングルートがあり、そういった場所はルートのところどころの石や木などに赤丸で印がつけてあります。

これを外れないようにするのがとても大事です!
 
ルートを外れないようにするのは、動物との共存や迷子防止のため、という理由が主ではあるものの、1990 年代の独立戦争で埋められた地雷がごく一部残っているのも、理由の一つです。

観光客が立ち入るような場所はほぼ安全と考えて問題ないですが、2021 年にも、西ヨーロッパへの亡命を求め、通常人が立ち入らないような地区を徒歩で移動していた移民の方が地雷を踏んでしまい、亡くなる事件がありました。
人里離れた、観光地化していない場所へ行く予定のある方はお気をつけください。
 

緊急番号一覧

クロアチア国内での緊急番号は次の通りです。

  • 192:警察
  • 193:消防
  • 194:救急
  • 195:海難事故
  • 1987:道路での事故

在クロアチア日本大使館の番号は次の通りです。

  • 00385-1-4870-650:日本から在クロアチア日本大使館へ国際電話する場合の番号
  • 01-4870-650:クロアチア国内から在クロアチア日本大使館へ国際電話する場合の番号
  • 4667-334:ザグレブ市内から在クロアチア日本大使館へ国際電話する場合の番号
 
在クロアチア日本大使館の住所は Boškovićeva 2, 10000 Zagreb, Croatia です
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